【プロ厳選!!】フランス料理で覚えるべき食材の切り方20選!!

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フランス料理の基本の切り方20選
マオネコ

こんにちは!フランス料理人のマオネコです!

フレンチやイタリアンなど西洋料理の世界でも、食材を正確に切ることはプロとして基本中の基本です。

しかし、キッチンで飛び交う専門用語の数々。

  • コンカッセ
  • ジュリエンヌ
  • エマンセ
  • マセドワーヌ……。

調理師専門学校を卒業された方ならまだしも、
とびこみでフレンチの世界に入った新人や見習い料理人の方にとっては、まるで魔法の呪文のように感じることでしょう。

新人コック

はじめのうちは先輩方も優しく教えてくれましたが、一度教わった言葉を何回も聞くのは気が引けます……。

新人コック

仕込みの途中で何度もスマホを取り出せないし、辞書を引くにも、スペルがわからないと手軽に調べられません。

マオネコ

この記事では、フレンチのプロが1,600語の単語から厳選した、フランス料理で覚えておくべき食材の切り方20種類ご紹介します!

今回紹介する食材の切り方はこちら!
この記事を書いたマオネコって?
  • ホテルでフランス料理を10年以上続けています。
  • 現在はシェフ・ド・パルティ(部門シェフ)
  • 調理師免許の上位資格、【西洋料理専門調理師】取得。

それでは、いってみよう!

通りすがりのペンギン

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この記事の参考文献

\スペルがわからなくても日本語読みで西洋料理の専門用語を手軽に調べられます!!/

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目次

フランス料理の基本の切り方①│これだけは必ず覚えるべき切り方8選

まずは必ず覚えるべき食材の切り方を8つ紹介します。

フランス料理のキッチンで働く以上、日常会話として出てきますので絶対覚えておきましょう。

マオネコ

逆に言えば、8つの切り方さえ覚えればあとは後回しで覚えても構いません。

アッシェ ( hacher)

フランス料理の基本の切り方、アッシェのイメージ写真。

アッシェみじん切り

ロボクープという機械で簡単にアッシェできますが、玉ねぎは機械だと水分(うま味)が流出するので、包丁でアッシェするのがオススメです。

エマンセ(émincé)

フランス料理の基本の切り方、エマンセ(薄切り)のイメージ写真。

エマンセは、2〜3mmの薄切りにすること。
ソースやスープ、ドレッシング用の玉ねぎやエシャロットを切るときによく使う切り方です。

カルティエ( quartier)

フランス料理の基本の切り方、カルティエ(くし切り)のイメージ写真。

カルティエはオレンジやレモンなどをくし切りにすること。
唐揚げに添えてるレモンをイメージすると分かりやすいです。

コンカッセ (Concasser)

フランス料理の基本の切り方、コンカッセのイメージ写真。

コンカッセ食材を粗く切る方法
主にトマトや玉ねぎなどを1cm角ぐらいに切ります。

マオネコ

後述するブリュノワーズ(3~5mm角)やマセドワーヌ(1cm角)に比べて、正確に真四角にする必要はありません。

ジェリエンヌ( julienne)

フランス料理の基本の切り方、ジュリエンヌのイメージ写真。

ジュリエンヌ細長い千切り

刺身の〝ツマ〟をイメージするといいでしょう。

ジュリアンという事もあります。

人参や大根、きゅうりをジュリエンヌにして混ぜ合わせたものを「ジュリアンレギューム」と言い、カルパッチョの付け合せやサラダのトッピングによく使います。

バトネ(bâtonnet)

フランス料理の基本の切り方、バトネ(拍子切り)のイメージ写真。

バトネ拍子切り(ひょうしぎり)のこと。
厚さ約5mm、長さ約4~5cmの棒状に切ります。

炒め物やサラダのトッピングに使います。

ブリュノワーズ( brunoise)

ブリュノワーズ約3~5mm角の立方体に切る方法です。

ロンデル( rondelle)

フランス料理の基本の切り方、ロンデル(輪切り)のイメージ写真。

ロンデルは輪切り。
人参やズッキーニなど筒状の食材を5mm 位の厚さに切ることを指します。

マオネコ

以上8つが、フランス料理で必ず覚えておくべき切り方です。

ここまでのまとめ

フランス料理で必ず覚えるべき切り方8選。

切り方の名前概要
アッシェ ( hacher)みじん切り。
エマンセ(émincé)2~3mmの薄切り。
カルティエ( quartier)くし切り。
コンカッセ (Concasser)1cm角の粗切り。
ジェリエンヌ( julienne)薄い千切り。
バトネ(bâtonnet)4~5cmの拍子切り。
ブリュノワーズ( brunoise)3~5mm角のさいの目切り。
ロンデル( rondelle)輪切り。
フランス料理で必ず覚えるべき切り方8選。

\スペルがわからなくても日本語読みで西洋料理の専門用語を手軽に調べられます!!/

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フランス料理の基本の切り方②│たまに出てくるので覚えておきたい切り方6選

これから紹介する切り方も基本的な切り方ですが、使用頻度は少ないので時間があるときに覚えておきましょう。

アリュメット( allumette)

フランス料理の基本の切り方、アリュメットのイメージ写真。

アリュメットマッチ棒の軸のような約5mmサイズに切る方法。

シズレ(ciselé)

フランス料理の基本の切り方、シズレのイメージ写真。

シズレは、ネギやシブレットなどを小口切りより小さく切る方法

シフレット (Chiffonade)

フランス料理の基本の切り方、シフレットのイメージ写真。

シフレットは、大葉やバジルのような葉野菜を細かく切る方法。
葉っぱをまとめて巻き、細い千切りにします

ペイザンヌ(仏: paysanne)

フランス料理の基本の切り方、ペイザンヌのイメージ写真。

ペイザンヌは色紙切りのことで1~2cm角の薄切りにしたもの。
キュルティヴァトゥールやミネストローネなど、スープの浮見によく使う切り方です。

マセドワーヌ( macédoine)

フランス料理の基本の切り方、マセドワーヌのイメージ写真。

マセドワーヌはさいの目切り。
ブリュノワーズ(3~5mm角)より大きめの、約1cm角の立方体に切る方法です。

リュバン( ruban)

フランス料理の基本の切り方、リュバンのイメージ写真。

リュバンは野菜をピーラーやスライサーでリボン状に薄く剥く切り方
サラダのトッピングや、ソテーにしてメインディッシュの付け合せにします。

ここまでのまとめ

たまに出てくるので覚えておきたい切り方6選

切り方の名前概要
アリュメット( allumette)マッチ棒の軸のような約5mmサイズに切る方法。
シズレ(ciselé)小口切りより小さく切る方法。
シフレット (Chiffonade)葉っぱをまとめて巻き、細い千切り状に切る方法。
ペイザンヌ(仏: paysanne)色紙切り。1~2cm角の薄切りに切る方法。
マセドワーヌ( macédoine)約1cm角のさいの目切りにする方法です。
リュバン( ruban)リボン状に薄く剥く切り方。
たまに出てくるので覚えておきたい切り方6選。(※マオネコの個人的な感覚です。)

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フランス料理の基本の切り方③│肉や魚を切るときに使う表現3選

ここでは肉や魚を切るときの表現を紹介します。

マオネコ

今まで紹介したものと違って、「サーモンマリネのエスカロップ」「仔牛ロースのメダイヨン」の様にメニュー表記で出てくることが多いので覚えておきましょう!

エスカロップ(escalope)

フランス料理の基本の切り方、エスカロップのイメージ写真。
サーモンマリネのエスカロップ

エスカロップ肉や魚を薄切りにする切り方で、「サーモンマリネのエスカロップ」のようにメニュー表記します。

タリアータ(tagliata)

イタリア料理の基本の切り方、タリアータのイメージ写真。
牛グリルのタリアータ

タリアータ牛肉のステーキやローストビーフなどを薄切りにするときに使う表現。

厳密に言えばイタリア語ですが、よく使う表現なので紹介します。

メダイヨン( médaillon)

フランス料理の基本の切り方、メダイヨンのイメージ写真。
オマール海老のメダイヨン

メダイヨン肉や魚を輪切り(ぶつ切り)にする切り方で、「大型のメダル」という意味。


「仔牛ロースのメダイヨン」のようにメニュー表記します。

ここまでのまとめ

肉や魚を切るときに使う表現3選まとめ!

切り方の名前概要
エスカロップ(escalope)肉や魚を薄切りにする切り方。
タリアータ(tagliata)イタリアンで牛肉を薄切りにすること。
メダイヨン( médaillon)肉や魚を輪切り(ぶつ切り)にする切り方。
西洋料理で肉や魚を切るときに使う表現。

\スペルがわからなくても日本語読みで西洋料理の専門用語を手軽に調べられます!!/

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応用編│フランス料理でよく使う飾り切り3選

付け合せでよく使われる飾り切りを紹介します。

ゴーフレット( gaufrette)

フランス料理の基本の切り方、ゴーフレットのイメージ写真。

ゴーフレットはじゃがいもを薄い格子状にして揚げた物
マンドリーヌというスライサーで90度ずつ回転させながらスライスします。

通りすがりのペンギン

カルビーのサッポロポテトのようなアミアミの形をイメージしてね!!

シャトー( château)

フランス料理の基本の切り方、人参のシャトーのイメージ写真。

シャトーは人参やジャガイモ、ズッキーニなどを5cm位のフットボール状に切ったもの。

調理師専門学校では実技試験の課題になるほど基本的な技術です。

\専用のシャトーナイフなら、小回りが効いて手首を痛めないのでオススメです。/

トゥルネ( tourné)

フランス料理の基本の切り方、シャンピニオンのトゥルネのイメージ写真。

トゥルネはマッシュルームなどの表面に螺旋状の切込みをいれる飾り切り。

見た目以上に力加減や手の動かし方が難しい飾り切りですが、できるようになると先輩やシェフから一目置かれること間違いなし!

マオネコ

こちらの動画は様々な角度でトゥルネの様子が見られるので、とても参考になります!!

ここまでのまとめ

フランス料理でよく使う飾り切り3選まとめ!

切り方の名前概要
ゴーフレット( gaufrette)じゃがいもを薄い格子状にして揚げた物。マンドリーヌというスライサーを使う。
シャトー( château)人参やジャガイモをフットボール状にすること。
トゥルネ( tourné)マッシュルームなどの表面に螺旋状の切込みをいれる飾り切り。
フランス料理でよく使う飾り切り。

\スペルがわからなくても日本語読みで西洋料理の専門用語を手軽に調べられます!!/

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【おまけ】超応用編│ベジタブルカービング・フルーツカービングについて

カービングはタイの伝統技術で、スイカやハネージュメロンなど、安価で大きなフルーツや野菜を芸術的に彫刻する技法

ベジタブルカービング
フルーツカービング

観賞用なので、人手不足なレストランでは習得の優先度は低いですが、大型宴会が多いホテルでは習得していると重宝されます。

興味がある方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

\カービングに挑戦するなら専用のナイフがオススメ!!/

まとめ

今回はフレンチで代表的な食材の切り方を紹介しました。

マオネコ

最後まで読んだら、その数なんと20種類!!

もちろん、今回紹介した切り方や飾り切り以外にもたくさんの技法がありますが、とりあえず今回紹介した20種類を覚えておけば困ることはありません。

最後におさらいです!!

フランス料理で必ず覚えるべき切り方8選まとめ!

切り方の名前概要
アッシェ ( hacher)みじん切りのこと。
エマンセ(émincé)2~3mmの薄切りにすること。
カルティエ( quartier)くし切りにすること。
コンカッセ (Concasser)1cm角の粗切りにすること。
ジェリエンヌ( julienne)薄い千切りのこと。
バトネ(bâtonnet)4~5cmの拍子切りにすること。
ブリュノワーズ( brunoise)3~5mm角のさいの目にすること。
ロンデル( rondelle)筒状の食材を輪切りにすること。
フランス料理で必ず覚えるべき切り方8選。

たまに出てくるので覚えておきたい切り方6選まとめ!

切り方の名前概要
アリュメット( allumette)マッチ棒の軸のような約5mmサイズに切る方法。
シズレ(ciselé)小口切りより小さく切る方法。
シフレット (Chiffonade)葉っぱをまとめて巻き、細い千切り状に切る方法。
ペイザンヌ(仏: paysanne)色紙切り。1~2cm角の薄切りに切る方法。
マセドワーヌ( macédoine)約1cm角のさいの目切りにする方法です。
リュバン( ruban)リボン状に薄く剥く切り方。
たまに出てくるので覚えておきたい切り方6選。(※マオネコの個人的な感覚です。)

肉や魚を切るときに使う表現3選まとめ!

切り方の名前概要
エスカロップ(escalope)肉や魚を薄切りにする切り方。
タリアータ(tagliata)イタリアンで牛肉を薄切りにすること。
メダイヨン( médaillon)肉や魚を輪切り(ぶつ切り)にする切り方。
西洋料理で肉や魚を切るときに使う表現。

フランス料理でよく使う飾り切り3選まとめ!

切り方の名前概要
ゴーフレット( gaufrette)じゃがいもを薄い格子状にして揚げた物。マンドリーヌというスライサーを使う。
シャトー( château)人参やジャガイモをフットボール状にすること。
トゥルネ( tourné)マッシュルームなどの表面に螺旋状の切込みをいれる飾り切り。
フランス料理でよく使う飾り切り。

\スペルがわからなくても日本語読みで西洋料理の専門用語を手軽に調べられます!!/

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年収や残業・休日の数など、労働環境に不安のある調理師のみなさんに朗報

マオネコ

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最後まで読んでいただき ありがとうございました!!

通りすがりのペンギン

またね!

別記事では、フランス料理の基本的な調理法や、よく使う食材のフランス語表記をまとめた記事もあります!

フランス料理の基本の切り方20選

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この記事を書いた人

こんにちは!マオネコです!!
🐾現役フレンチ料理人
🐾西洋料理専門調理師

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