こんにちは!フレンチ料理人のマオネコです!
ホテルの朝食と言えばプロが作ってくれるゆるふわなオムレツですよね。
見習いコックの多くは、朝食シフトでオムレツ担当になることも多いです。
レストランによってはオープンキッチンでお客さんの前でオムレツを作るため、初めのうちは不安と緊張でいっぱいです。
学校の試験でオムレツが課題だったから
余裕です!
と言って、『オムレツになるはずだった何か』を作っては出鼻をくじかれる新卒が現れるのは毎年の風物詩です。
私もそうでした!苦い思い出・・・
そこで今回は見習いコック向けお話しします。
オムレツはホテルコックの登竜門
どんな一流シェフ、最初は初心者だったし、見習いでした!
最初から上手にオムレツを作れる人はいません!
ですが、見習いコックでも、たとえ普通の主婦の方でも、
コツをつかんで数をこなせば、プロのオムレツがつくれるようになります。
マオネコの作ったオムレツ
すごい!プロみたい!!
※プロです。
食べる人が喜んでくれるプロクオリティのオムレツが作れるようになれば、自信がついてこの先コックを続けることも楽しくなってくることでしょう。
これから現役フレンチ料理人であるマオネコが詳しく解説します!
記事の後半ではオムレツの作り方の分かりやすい動画も紹介します。
プロがオムレツを作るときに意識しているコツは3つ!
先にオムレツを作るうえで大切なコツを簡単に3つ挙げます。
- たまごが固まる時間を遅くするために生クリームを足すこと!!
- オムレツはスピード勝負!!たまごが固まる前に強火で手早く混ぜる!!
- くっつかないフライパンを使うべし!!テフロン加工のフライパンがオススメ!!
この3つを特に意識することで、ゆるふわなプロのオムレツが作れるようになるよ!
では解説します。
オムレツの材料
[材料(一人分)]
- 卵:Mサイズ2個
- 塩:少々
- 生クリーム:小さじ2~3程度
- サラダ油:適量
- バター:ひとかけ
たまごMは割った状態で約50gです。
一般的にオムレツは1人前で上記の卵液90~120ccが目安。
たまご1個分だと、固まるのが早すぎて難しくなります。
生クリームが無ければ、代わりに牛乳でもいいです!
生クリームを入れることで、コクが出るだけでなく、たまごが固まる時間を少し遅らせることができます。
オムレツの作り方
1. たまごの準備
ボウルにたまご2個を割り入れ、塩と生クリームを加える。
生クリームは小さじ2~3程度を目安に入れ、たまごをしっかり混ぜる。
生クリームを入れることで、コクが出るだけでなく、たまごが固まる時間を少し遅らせることができます。
2. フライパンの準備
オムレツには直径19センチ〜20センチの薄くて軽いテフロン加工のフライパンが最適です。
フライパンに少量のサラダ油を加え、強火で熱しましょう!
古くてくっつきやすいフライパンなら、ゴムベラを使うと少しはがしやすくなりますが、オムレツは新しいフライパンで作ることをオススメします!
フライパン全体に油を広げるため、しっかりとフライパンを揺らして油を馴染ませます。
3. 卵を焼く
フライパンが適温になったら、バターを加えます。
バターを入れたときに、ジュワ~~と軽い音がし、白っぽい泡が立つくらいがベストな状態です!!
このとき音が出ず、バターがゆっくり溶けるなら、温度が低すぎ。
ジョワッと短い音でバターに色が付き始めるなら、温度が高すぎ
です。
卵液をフライパンに流し入れ、卵の周りに薄い膜を作りながら、中身を包みます。
お箸でたまご全体を混ぜるだけでなく、フライパンもゆすりながら回すのがコツ。
ゆるめのスクランブルエッグを作るイメージです。
このとき、強火を保つことが重要です!
火が弱いと、逆にオムレツの膜が厚くなり重くなることで、ひっくり返すのが難しくなります。
4. 卵を返す
卵がフライパンの縁から固まってきたら、ふちのほうから中に入れます。
トントンと振って卵をフライパンの縁に上げ、返します。
慣れないうちは、お箸で返したり、ゴムベラを使ってもいいよ!
プロが作るオムレツを動画で紹介します
文字だけではやはりイメージがわかないので、こちらの動画も参考にどうぞ。
オムレツの動画はたくさんありますが、こちらの動画は余計なおしゃべりがないので、じっくりとオムレツを作る過程が観察できておススメです!
美しいオムレツの完成!
オムレツを作るのはほんの30秒から40秒のことでも、
文字にするとこれだけのコツがあるんだね。
見てるだけなら簡単そうだけど、実際やってみると難しいものだよ。
ではもう一度、オムレツづくりの重要なポイントを挙げます!
- たまごが固まる時間を遅くするために生クリームを足すこと!!
- オムレツはスピード勝負!!たまごが固まる前に強火で手早く混ぜる!!
- くっつかないフライパンを使うべし!!テフロン加工のフライパンがオススメ!!
まとめ
オムレツは簡単に見えますが、実際作ってみると奥が深い料理です。
たくさんコツはありますが、結局は数をこなすうちに、自分の中のコツや感覚が身に付きます。
たとえば、朝食営業で1日30個作るとしたら、週5日勤務で1週間で150個、1か月で450個、1年後には5400個、
2年後には1万個以上のオムレツを作ることになります。
すごい……。
毎日やっていれば、2年とは言わなくとも、2か月後には、オムレツだけなら料理長より上手くなるということも珍しくありません。
やっぱり続けることが大事。
一流シェフも、修業時代には失敗を繰り返し、経験を積んできました。
できることが増えていけば、ほかの料理にも興味がわき、勉強や挑戦する気力も上がってきます。
失敗を恐れず、挑戦し続けることが大切です。
この記事を参考に、みなさんがプロのオムレツが作れますように!
このブログではこれからも、新人・見習い料理人のみなさんが、「明日からもまたがんばろう!!」と思える記事を発信していきます!
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